E.T.の日
きょうの本棚
①「宇宙人と出会う前に読む本 : 全宇宙で共通の教養を身につけよう」高水裕一/著 講談社(440:天文学)
②「地球外生命体 : 実はここまできている探査技術」井田茂/著 マイナビ出版(440:天文学)
③「地球外生命 : アストロバイオロジーで探る生命の起源と未来」小林憲正/著 中央公論新社(460:生物科学)
④「スティーブン・スピルバーグ論」南波克行/編 フィルムアート社(778:映画)
⑤「E.T. : THE EXTRA-TERRESTRIAL」 スティーブン・スピルバーグ/原作 英雄飛/文 ポプラ社(913:日本文学・小説)
⑥「散歩する侵略者」 前川知大/著 KADOKAWA(913:日本文学・小説)
⑦「三体」 劉慈欣/著 早川書房(923:中国文学・小説)
⑧「地球幼年期の終わり」アーサー・C・クラーク 著 東京創元社(英米文学・小説)
⑨「宇宙人っているの?」長沼毅/作 吉田尚令/絵 金の星社(絵本)
きょうは何の日? コラム
「E.T.の日」
1982年のこの日、アメリカのSF映画『E.T.』が日本で公開されました。
製作はスティーヴン・スピルバーグ監督。
約1000万ドルという予算で製作されましたが、アメリカ国内だけでおよそ3億ドルという当時の映画史上、最大の興行収入を記録しました。
世界では1993年公開の『ジュラシック・パーク』、日本では1997年公開の『もののけ姫』に抜かれるまで、映画の配給収入の歴代1位でした。なお、「E.T.」は「Extra-Terrestrial」の略で「地球外生命体」を意味します。
「地球外生命体」
1959年、イタリアとアメリカの物理学者が、地球外生命に言及する論文を学術誌に初めて発表しました。
「地球外に文明社会が存在すれば、我々は既にその文明と通信するだけの技術的能力を持っている。また、その通信は電波で行われるだろう」という主旨でした。この論文は自然科学者だけでなく一般人にも衝撃を与え、知的生命体がこの宇宙に存在する可能性について様々な憶測、空想が現実的に語られる端緒となりました。
「宇宙からの侵略者」
現実に宇宙からの侵略はありませんが(あるという人もいますが)フィクションの世界では、ごくあたりまえに存在します。
SFには多くの宇宙侵略者ものがあります。多くはエンターテイメントよりのものですが、中には考えさせるものもあります。古典的なSFでは「幼年期の終わり」(東京創元社訳では「地球幼年期の終わり」になっています)でしょうか。「幼年期の終わり」も侵略者として異星人があらわれます。圧倒的な科学力の差に地球人では歯がたちません。ところが、かれらは地球を管理しましたが、支配するというよりも、その発展に寄与するような態度をとり地球人にはありがたられていたのです。果たしてかれらの真意は?といった考えさせられるSFです。
それでは、また次回。
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司書のビブリオ9です。
図書館で何の本を借りたらいいか、迷っているあなた。
そんなあなたにいろいろなテーマで本をご提案します。