スヌーピーの日
きょうの本棚
①「スヌーピーたちの人生案内」 チャールズ・M・シュルツ/著 谷川俊太郎/訳 主婦の友社(159:人生訓)
漫画「ピーナッツ」の登場人物チャーリーブラウン、スヌーピーらの名言集。ユーモアあふれる人生案内。
②「リヒトホーフェン : 撃墜王とその一族」 森貴史 中央公論新社(288:系譜)
スヌーピーは第一次世界大戦のイギリスの複葉の戦闘機を操縦しライバルであるレッドバロンと空中戦を繰り広げます。そのレッドバロンの異名をもつリヒトホーフェンの伝記。
③「まんが人物伝チャールズ・シュルツ」 久木ゆづる作画 KADOKAWA(289:伝記)
スヌーピーの生みの親チャールズ・シュルツのまんが人物伝。
④「スヌーピーの会話術」 チャールズ・M・シュルツ/著 香山リカ/監修 リベラル社(361:社会学)
口下手でもできるピーナッツ流の会話術。
⑤「心と体が軽くなるsnoopyと一緒にヨガ」チャールズ・M・シュルツ/著 京乃 ともみ /監修 学研プラス(498:衛生学)
ヨガのポーズをスヌーピーとピーナッツの仲間が実演
⑥「月着陸船開発物語」トーマス・J・ケリー プレアデス出版(538:航空工学)
現在のところ唯一の月面離着陸可能な有人宇宙船であるアポロ月着陸船。その開発者による詳細な手記。ちなみにアポロ10の月着陸船のコールサインはスヌーピー、司令船はチャーリー・ブラウンです。
⑦「スヌーピー&暗い嵐の夜だった」チャールズ・M・シュルツ/著 太田出版 (726:漫画)(933:英米文学・小説)
スヌーピーが屋根の上で書いていた小説が活字化。
⑧「ピーナッツ大図鑑」 サイモン・ビークロフト 河出書房新社(726:漫画)
スヌーピーとチャーリーブラウンとその仲間たちのすべてがわかる。オールカラーのピーナッツ大図鑑。
⑨「ライナスの毛布」 高田ほのか 書肆侃侃房(911:詩歌)
少女マンガを短歌化した。
きょうは何の日? コラム
「スヌーピーの日」
1950年のこの日、チャールズ・M・シュルツの漫画『ピーナッツ』がアメリカの新聞7紙で掲載を開始しました。
日本では「ピーナッツ」というタイトルより主人公「チャーリー・ブラウン」の飼い犬「スヌーピー」の方が有名です。スヌーピーの誕生日が8月10日なので、その日も「スヌーピーの日」となっています。
「第一次大戦の撃墜王」
スヌーピーといえば、いろいろな変装をすることで有名です。
そのなかに「第一次世界大戦の撃墜王」となりライバルのレッドバロンと空中戦をくりひろげるものがあります。
「レッドバロン」
レッドバロンはドイツの実在の撃墜王マンフレート・フォン・リヒトホーフェンのことです。かれが中隊長を務めた戦闘機中隊は敵との識別色に「赤」を用いていました。そのなかでも、かれの乗機は全体を赤で着色したとくに目立つものでした。
そこで味方からは「赤い戦闘機乗り」敵からは「赤い悪魔(ディアブル・ルージュ)」「赤い男爵(レッド・バロン)」などという異名をつけられていたのです。
乗機を赤く染め上げた撃墜王といえば、機動戦士ガンダムのシャア・アズナブルが連想されます。乗機を赤にする点では紅の豚もそうですね。おそらくかれがモデルと思われます。
「それは暗い嵐の夜だった」
スヌーピーは小説家として、いつも「それは暗い嵐の夜だった」という書き出しで小説を書くというものがあります。小説は出版社に送るものの、毎回送り返されてしまうオチです。ちなみに、この「暗い嵐の夜だった」というフレーズは小説としては陳腐でありきたりの表現つまり悪文の代表といわれるもので、小説家を目指すのならば使用を戒められるようなものです。
「シルバー・スヌーピー賞」
NASAにはシルバー・スヌーピー賞というものがあります。有人宇宙飛行ミッションの成功に大きく貢献した人に与えられる賞です
安全飛行やミッション成功のシンボルを探していたNASAは漫画「ピーナッツ」に出てくるスヌーピーを使おうと考えたのです。安全と成功の番犬としてスヌーピーは起用されたわけです。以来、シルバー・スヌーピー賞を受賞するということは、有人飛行の安全に大きく貢献した証となり、職員としてこの上ない名誉となりました。
それでは、また次回。
この記事が読書の一助になることを願って!
司書のビブリオ9です。
図書館で何の本を借りたらいいか、迷っているあなた。
そんなあなたにいろいろなテーマで本をご提案します。