「バイオリンの日」
きょうの本棚
①「ヴァイオリンに生きる」石井高 富山房インターナショナル(289:伝記)
イタリア、クレモナのヴァイオリン製作学校で学んだ著者のヴァイオリン職人の半生とヴァイオリンの魅力を語ります。
楽天ブックス > 「ヴァイオリンに生きる」②「ああ、誰がシャガールを理解できたでしょうか?」圀府寺司大阪大学出版会(723:洋画)
「屋根の上のヴァイオリン弾き」からの関連でとりあげました。
革命と冷戦の20世紀を「シャガール」はどう生きたのでしょうか。
かれの出自である東欧「イディッシュ」の世界から「屋根の上のヴァイオリン弾き」などを取り上げ解説します。
楽天ブックス > 「ああ、誰がシャガールを理解できたでしょうか?」③「葉加瀬太郎の情熱クラシック講座」 葉加瀬太郎 サンクチュアリ出版 (762:音楽史)
ヴァイオリニストにしてクラシックオタク、あの「葉加瀬太郎」によるクラシック講座。
楽天ブックス > 「葉加瀬太郎の情熱クラシック講座」④「ストラディヴァリとグァルネリ ヴァイオリン千年の夢」中野雄 文藝春秋(763:楽器)
楽器としてのヴァイオリンとしてすぐに思い浮かぶのは「ストラディヴァリウス」ではないでしょうか。音楽に門外漢なぼくでも、テレビとかでよく耳にします。もうひとつは「グァルネリ」です。
このふたつは、17〜18世紀に活躍したヴァイオリン製作者の名前です。
かれらの作った楽器は骨董品ではなく、いまでも現役としてナンバーワンの地位を占めています。
なぜ、これほどまでに高価なのか?なぜ、これほどまでに美しい音色なのか?その謎と神秘に迫ります。
楽天ブックス > 「ストラディヴァリとグァルネリ ヴァイオリン千年の夢」⑤「楽器の絵本ヴァイオリン」ハイケ・ブランゲ/文・絵 カワイ出版(763:楽器)(絵本)
たくさんのイラストをつかってヴァイオリンの仕組みや歴史、仲間の楽器がくわしくわかりやすく説明されています。
楽天ブックス > 「楽器の絵本ヴァイオリン」⑥「耳をすませば スタジオジブリ絵コンテ全集10」宮崎駿 徳間書店 (778:映画)
近藤喜文監督のアニメ映画「耳をすませば」
その絵コンテは宮崎駿が担当しています。その絵コンテ集。
作中にヴァイオリン職人を目指す男の子がでてきます。ちなみに原作の漫画では画家を、実写映画版ではチェリストを目指しています。
楽天ブックス > 「耳をすませば スタジオジブリ絵コンテ全集10」⑦「アヴェ・マリアのヴァイオリン」香川宣子 KADOKAWA(913:日本文学・小説)
十四歳のあすかは不思議な音色を奏でるヴァイオリンに出会う。それはアウシュビッツ強制収容所で音楽隊だったユダヤ人少女ハンナのものだった。
運命に翻弄されたヴァイオリンの数奇な物語。
楽天ブックス > 「アヴェ・マリアのヴァイオリン」⑧「シベリアのバイオリン」窪田由佳子(916:日本文学・ルポルタージュ)
バイオリンを弾くため満州にわたった父は、シベリアに抑留される。
不自由な生活のなか廃材でバイオリンをつくった父は。著者の父による感動の実話。
楽天ブックス > 「シベリアのバイオリン」⑨「イヌと友だちのバイオリン」デイビット・リッチフィールド/作 俵万智/訳 (絵本)
バイオリン弾きのヘクターはイヌのヒューゴと一緒に街でバイオリンの演奏をしていた。
楽しいときも悲しいときも一緒に過ごしてきた友だちの心温まる物語。
楽天ブックス > 「イヌと友だちのバイオリン」きょうは何の日? ひとこと
日本で初めてバイオリンがつくられた日を記念しています。
初めて製作したのは三味線職人だったようです。
バイオリン職人といえばアニメ映画「耳をすませば」が思い浮かびます。映画のなかではヴァイオリン職人を目指す少年が登場します。その少年はクレモナという街でヴァイオリン製作の勉強をしたいと言っていました。
①でとりあげた「石井高」という人は実際にクレモナでヴァイオリン製作を学びマエストロ・リウタイオに認定された日本人です。
クレモナはむかしから楽器職人の街だったようです。ちなみにクレモナはローマ帝国の植民市に起源をもつ古い町です。
ヴァイオリンが関わる物語を探してみたところ、なぜか悲しいものが多かったように思います。なかでも⑧は「シベリア抑留」のなかでの実話がベースです。
ということで「ヴァイオリン」をテーマに提案しました。
それでは、また次回。
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司書のビブリオ9です。
図書館で何の本を借りたらいいか、迷っているあなた。
そんなあなたにいろいろなテーマで本をご提案します。